アヌーガ2017を終えて

会社設立から約一カ月のタイミングで世界最大クラスの食品見本市に参加できた事はとても大きなステップになりました。農産物や加工品の生産者ならびに各方面協力者のご支援ご協力に深く感謝致します。特にJETRO(日本貿易振興機構)からは、ANUGA説明会や専門アドバイザーによる相談会などのご提供を頂きましただけではなく、このようなスタートアップ企業をご選考頂きましたこと多大なるご支援を頂きました。最新のデータが発表されましたが、ANUGA2017においては107カ国から7,405社が出展し、198カ国より約165,000名の来場者を記録したようです。75%の来場者がドイツ国外とのことですので国際色豊かな内容だったのだと再確認ができました。

今回の参加により、世界中における食の関心事・トレンド、食品流通における現状や課題点などたくさんの学びがありました。また、特にヨーロッパ地域の潜在顧客や流通業者とのコンタクトが構築できた事、日本からの参加企業間のネットワーク構築など、これからのJaponteの活動を拡大・推進していく上で大切な糧を得ることができました。

ヨーロッパ各国ではお寿司、ラーメンを中心とする日本食へ関心が急激に高まってきています。どこのスーパーマーケットにおいても、にぎり寿司、巻き寿司、おにぎりなどが当たり前のように惣菜コーナーを飾っています。それぞれのラーメン店にも行列をなしています。しかしながら、こちらに滞在していて改めて感じたことは、ヨーロッパの多くの皆さんにおいて日本食への関心は高まっているものの、実際に現地で提供されている中身は日本食のある一部に留まっていて、まだまだ表層的な部分のみが一般の方々に触れられているという事です。もっとも印象的だったことは、酢飯が一般的な白ご飯だと思い込んでいる方々、日本茶といえば全てをMACHAだと思い込んで切る方々がどれだけいるかという事です。

見方を変えてみると、和食という独自の日本文化は多様性に非常に富んでいて、同時に奥深さを秘めているという事に改めて気付かされます。

2017-11-23T15:33:39+00:00 10.12.2017|活動内容|